随分お休みしていましたが、新しいPCも入り柴田塾補講を
再開します。
前回までは「緩み腰」と「締まり腰」系統のお話でした。
今回からは
B椎間関節性の腰痛についてお話します。
病院や整形外科では、原因不明の腰痛、X-RAY検査しても
特に異常がない場合・・・
(骨しか写らないため、本当の原因が捕らえきれないという事ですが)
一見正常なのに症状のある場合、明らかに原因がある場合、共に
腰痛症と呼んでいるようです。
一般的な腰痛の本によれば、腰痛の大半は「筋・筋膜性腰痛症」と
書かれている事が多いと思います。
いわゆる腰の肉離れ、筋肉の痛みといった所でしょうか。
私も昔は深く考えることもなく、そうかなと思っていました。
現在は、多くの臨床経験を積んで目覚めましたので
常識と事実が違うことを理解しています。
実は、筋・筋膜性腰痛症の大半は、
今回お話しする椎間関節性の腰痛なのです。
その真実とは?
椎間関節は、ご承知の通り腰椎の後方にあります。
上下の椎骨を連結している関節です。
もう一つの大きな関節は上下の椎骨の間にあります。
椎間板です。クッションの役目をして
直接上体荷重を受けている関節です。
椎間板ヘルニアなど有名な病気がありますので、
一般人には、椎間関節より椎間板の方が知られているでしょうね。
椎間板が重みを受ける関節なのに対し、椎間関節は、
背骨を最適に連結し、うまくコントロールしている関節といえます。
背骨は、この二つの関節で成り立っています。
(椎間関節は左右に分かれていますので3つともいえる?)
椎間関節が、背骨を最適に連結しコントロールする
という点がポイントです。この機能に支障を来すと、腰痛が発生します。
これが椎間関節が原因の腰痛です。
では、なぜ椎間関節性の腰痛は筋肉や筋膜の痛みが原因の
腰痛と間違われるのでしょうか。それは、
椎間関節は椎間板に比べ小さな関節だし、
直接体重を支えているわけでもなく、軽視されていることです。
また、小さい上に平面ではないので
X-RAYやMRIなどの画像検査でも読み取れないこともあり、
無視されているといってもよいでしょう。
ここが、我々のメシの種ですね!
だから、盲点になっており直感的に理解しやすい
筋肉や筋膜の痛みにされてしまっているのです。
痛みの原因が違っているので、当然治療法も多くは
的はずれなものになっているのは当たり前ですね。
痛み止めを処方され、湿布をお持ち帰りし安静の指示
だけで済まされる事も多いようです。
マッサージやホットパックなどと、とんでもない事を施術
され、治すどころか潰されている可哀相な患者さんも
多数見かけます。お気の毒です・・・
実際の臨床の中で観察していると、筋肉や筋膜の炎症が
原因の腰痛は意外と少ないのです。
ぎっくり腰の一割もないのでは?とさえ最近考えています。
確かに腰痛で筋肉が張っていることはよく見かける現象です。
大抵は筋肉疲労でパンパンになっているだけです。
「筋肉を痛めて腰痛を起こす」ことは少なく、
「筋肉が張っているから痛い」ということに過ぎません。
これは、単に筋肉のこりからくる腰痛ですね。
しかし腰や背中の筋肉疲労が原因で、背骨周りの強度が落ち、
バランスを崩すことで、椎間関節の機能に異常を来す事は
ありえる 話です。
そして椎間関節性の腰痛へと変化していく事が多いのです。
急性の椎間関節性の腰痛が正に腰椎捻挫です。
これは純然たる関節のねんざで、ぎっくり腰のひとつです。
もう一つは、急性ではなく、腰や背中の疲労がたまり起こる場合です。
これは、潤滑不全を起こしている状態とでもいいましょうか・・・
ちょうど歯が浮くと痛むように椎間関節のかみ合わせか悪くなり、
神経を刺激して痛みが出てくる場合です。
この場合は、問題の椎間関節のまわりの筋肉が張りますので、
さも、筋肉が張ったことで腰痛が出たように見えるのです。
そういう場合、マッサージで筋肉をゆるめてもらったり、
指圧してもらったりして対処している方が多いと思います。
もちろん、それで治ることもあります。
但し、それは、筋肉をほぐし緩めたからではなく、
椎間関節が元の潤滑状態に復元されたからなのです。
ここを間違ってはいけませんよ!
指圧、マッサージなどの名人は、
椎間関節を意識しているのか、意識していないのかは知りませんが、
筋肉を緩めることで勝手に(偶然かも?)関節が治っているようですね?